音が小さくならないように

深夜の肥溜めです

春を忘れないように

 「春を忘れないように」という曲をかきました。

 

 実は年明けからどうしようもないスランプで、DAWを立ち上げては消し立ち上げては消しを繰り返してました。最後まで曲が書けなかったんですよね。インプットの量に対してのアウトプットの比率がおかしかったと思います笑 多分パンクしてました。

 

 そんなこんなで4月に入ろうかという今新しい曲が書けました。春の曲です。「夜半に月は落ちる」「春と叢雲」で書いた事の起承転結で言うところの結びの歌のイメージ。もうここで終わらしてしまおうっていう硬い決意も含めた曲になりました。

 

 「春を鬻ぐ」(ハルヲヒサグ)という言葉が出てきます。所謂春を売るという意味の言葉です。僕は社会的に見れば若者だと思うのですが、俗に言う青春というものを過ごしているのだと思います。「春」とは価値ある時期だと思うのです。彼女は、もしくは僕は、いや僕たちは知らず知らずのうちに春を鬻いでいるのかもしれない。無駄にしている。そう思うときも多かったですね。

 

 ただ鬻ぐとはあくまで売るという事であり、それを売った対価を得るという行為でも同時にあるわけですね。僕は春を鬻ぐという行為を憎悪の目で見てます。時間は戻ってきませんし、なによりも大切にすべきものだと僕は思ってます。そういう歌を僕は「まあ仕方ないかなぁ」なんて諦めも含めながら書いてきました。今回はそういう諦めではなく、「赦す」に昇華した感じがします。春だけを見据えるのではなく、その先の時間を見据えて歌う事ができた気がします。

 

 でもその先の季節でも「春を忘れないように」という意味を込めての曲名です。高校卒業して、だんだん大人になることを強いられてる気がしますが僕はまあ別に悪いとも思いません。

時に身を任せながら大人であろうが子供であろうが関係なく今﨑ソラ自身であろうと思っています。

 

 という事で気になる人はライブを聴きに来て下さい。ここまで読んでくれた人ありがとうございます。ではまた!